シカゴマラソンの結果とアボット・ワールドマラソンメジャーズのリーダーボード

シカゴマラソンで、男子ディクソン・チュンバ(Dickson Chumba (KEN))と女子フローレンス・キプラガト(Florence Kiplagat (KEN))が逃げ切り勝利

2015/10/11開催の第38回Bank of Americaシカゴマラソンでの表彰を終え、ディクソン・チュンバと女子3位のベルハネ・ディババ(Birhane Dibaba (ETH))がアボット・ワールドマラソンメジャーズのリーダーボードで2位に浮上。

男子は2月の東京で3位となっているチュンバは、今回のシカゴでの勝利でポイントを34とし、イマネ・ツェガエ(Yemane Tsegay (ETH))を抜いてシリーズ首位のエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge (KEN))に続く2位につけました。

女子は東京で優勝しているディババも、シカゴで3位に入ったことで34ポイントとなり、シリーズ首位のマレ・ディババ(Mare Dibaba (ETH))に続く2位に躍り出ました。

20年以上振りにペースセッター無しで行われたレース。

男子レースは、歩行者のようなペースでスタートし、最初の5km区間は先頭集団に11選手がひしめき合う状態でした。その後程なくして、Elkanah Kibetが飛び出し後続の集団と15秒の差をつけますが、彼に続く8選手は8マイル地点までに巻き返し、大会記録・世界記録から大きく遅れた1時間5分13秒というタイムで、9選手が一緒にハーフ地点を通過しました。
保守的なペースにより、集団のまま30km地点まで進む展開に。南西からの強い風のため、選手たちは、誰かが動きを起こすのを待っていました。ついに、レース開始から1時間39分経過したところで、ディクソン・チュンバ(Dickson Chumba (KEN))、サミー・キトワラ(Sammy Kitwara (KEN))、アベラ・クマ(ABERA KUMA (ETH))がギアチェンジし、1マイル4分35秒のペースで集団を引き離しました。
クマが遅れ、7位まで順位を下げる中、チュンバは積極的なレースを続け、23マイル地点までには強靭な先頭ランナーとなっていました。24マイル地点までにキトワラとの差を20秒に広げ、チュンバが最初にフィニッシュテープを切ることは明らかでした。2時間9分25秒というタイムでフィニッシュしたチュンバは、AWMMにおける2勝目を挙げました。キトワラは、2時間9分50秒でフィニッシュし、2度目の2位となりました。サミー・ンドゥング(Samuel Ndungu Wanjiku (KEN))はフィニッシュ間際でGirmay Birhanu Gebru (ETH)をかわし3位に入りました。

一方女子は、男子レースと違い、2時間20分を切るペースでアグレッシブにスタートした女子レース。福士加代子は2時間20分というタイムを念頭に置き、スタート直後から集団を引っ張り、5kmを16分34秒で通過しました。7マイル地点まで女子は加速を続けましたが、15km地点を前に、強い向かい風のためにペースダウンしました。AWMMリーダーボードでトップに立てる可能性が最も高いディババは、福士の後ろにつけていました。
トップ集団は同じ6選手のまま、1時間10分28秒で中間地点を通過。風の影響でペースは落ちましたが、選手たちは、意志とパワーの力で進み続けました。ベルリンマラソンで2度の優勝を収めているフローレンス・キプラガト(Florence Kiplagat (KEN))と、AWMM初戦となるYebrgual Melese (ETH)が22マイル地点でスピードアップし、最終的に40km地点でキプラガトがMeleseを引き離しました。
キプラガトが2時間23分33秒で優勝し、AWMMのリーダーボードでは26ポイントの4位につけました。Meleseは2位で16ポイントを獲得。ディババは1秒差で福士を下し、3位となり、AWMMリーダーボードで2位に浮上しました。

シカゴマラソン後のアボット・ワールドマラソンメジャーズのリーダーボード

１．男子