第42回ベルリン・マラソン大会は2015/09/27、ベルリンの市街地コースで行われました。
ベルリンマラソン優勝者は男子がキプチョゲ(Eluid Kipchoge (KEN))と女子はチェロノ(Gladys Cherono (KEN))でした。
日本選手は田中智美(第一生命)が2時間28分0秒で日本勢トップの8位。日本勢の男子は、五ケ谷宏司(JR東日本)が2時間10分58秒で9位に入ったのが最高でした。
エリウド・キプチョゲ(Eluid Kipchoge (KEN))が、ベルリンでの印象的な走りにより、獲得ポイント50ポイントでアボット・ワールドマラソンメジャーズのリーダーボードトップに躍り出ました。
エリウド・キプチョゲが、BMWベルリンマラソンでの印象的な走りにより、獲得ポイント50ポイントでアボット・ワールドマラソンメジャーズ(AWMM)のリーダーボードトップに躍り出ました。スタート直後の10マイル区間でシューズの問題に見舞われながらも、4月のロンドンマラソン優勝者である30歳のケニア選手は、冷静さを保ち、その走りを止めることは誰にもできませんでした。
風が少しあり、よく晴れた最高の条件のもと、男子レースは、前半ハーフを1時間1分53秒という速いペースで通過(レース前の予想タイムである1時間1分30秒より23秒だけ遅いペース)。ペースメーカー4人中1人しか残っていない状態で、キプチョゲ、エマニュエル・ムタイ(Emmanuel Mutai (KEN))、ジョフリー・ムタイ(Geoffrey Mutai (KEN))、エリウド・キプタヌイ(Eluid Kiptanui (KEN))とフェイサ・リレサ(Feyisa Lelisa (ETH))が揃って中間地点(13.1マイル地点)を通過しました。
30km地点手前、唯一のペースメーカーが棄権し、ジョフリー・ムタイがペースの速いレースの第一犠牲者となりました。残り10km地点、キプチョゲはリードを広げ勝利に向けた力走を見せ、強豪たちもそのペースに付いて行けませんでした。キプチョゲは2時間4分を切るペースで40km地点を通過しましたが、その後若干ペースを落とし、2時間4分1秒でフィニッシュ。今年のタイムとしては世界最速、かつ自己ベストを3秒縮めるタイムでした。彼に続き2位にキプタヌイ(2時間5分21秒)、3位にリレサ(2時間6分57秒)が入りました。
AWMM大会では初登場、まだ自身2度目のマラソン出場となったグラディス・チェロノ(Gladys Cherono (KEN))は、今回の優勝で25ポイントを獲得し、AWMMリーダーボード3位に躍り出ました。(同じく25ポイント保持する選手:ベルハネ・ディババ( Birhane Dibaba (ETH))、キャロライン・ロティチ( Caroline Rotich (KEN) )、ティギスト・トゥファ(Tigist Tufa (ETH) )。)
42kmレースに関して比較的新人であるにも関わらず、チェロノはベテランさながらの確固たる自信に満ちた走りを見せました。彼女は、ベルリンマラソンで2度の優勝を収めているアベル・ケベデ( Aberu Kebede (ETH))とともに1時間10分15秒というタイムで中間地点を通過。メセレト・ハイル(Meseret Hailu (ETH))とタデレッチ・ベケレ(Tadelech Bekele (ETH))もすぐ後を追っていましたが、結果としては、トップ2選手の一騎打ちとなりました。
チェロノは32km地点でトップに立ち、40km地点に到達する頃には、彼女がベルリンで2時間20分を切る史上6番目の女性になることは明らかとなっていました。彼女の2時間19分25秒というフィニッシュタイムは、今年の世界最速記録となり、自身の自己ベストを38秒縮めるものとなりました。
ベルリンマラソン男女上位フィニッシャーは以下の通りです。
男子上位5選手
1. Eluid Kipchoge (KEN) 2:04:01
2. Eluid Kiptanui (KEN) 2:05:21
3. Feyisa Lelisa (ETH) 2:06:57
4. Emmanuel Mutai (KEN) 2:07:46
5. Geoffrey Mutai (KEN) 2:09:29
女子上位5選手
1. Gladys Cherono (KEN) 2:19:25
2. Aberu Kebede (ETH) 2:20:48
3. Meseret Hailu (ETH) 2:24:33
4. Tadelech Bekele (ETH) 2:25:01
5. Andrea Deelstra (NED) 2:26:46
AWMM 男子
AWMM 女子