今日2015/10/13のGoogle検索画面は、ヌスラト ファテー アリー ハーン 生誕 67 周年です。

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「نصرت فتح علی خان(Nusrat Fateh Ali Khan)」

パキスタンのミュージシャンです。

1948年10月13日に生まれ、1997年8月16日に逝去されています。(享年48歳)

そのため、今年で生誕67周年となります。

イスラム教神秘主義スーフィズムにおける儀礼音楽「カッワーリー」の歌い手です。

「カッワーリー」とは、宗教歌謡のことです。

神聖な音楽であり、聖廟などで集会の時等に演奏されます。

堅苦しい感じがしますが、実際はイスラム圏で人気がある大衆音楽です。

「カッワーリー」の演奏スタイルは基本的にはメインボーカル、ハルモニウムという小型の手回しオルガン、サブボーカル、タブラ(パーカッション)、それに数人の手拍子と声となります。

時にはその他にも楽器が入ることもあります。

「ヌスラト」さんは、600年にも渡って、代々「カッワーリー」の演奏の伝統を引き継ぐ家庭に生まれました。

1964年に「カッワーリー」の歌い手として活動を始めると、またたく間に歌い手としての地位を確立します。

パキスタンやインド等で人気を獲得すると、西洋の音楽シーンにも進出します。

彼の歌を絶賛した「Peter Gabriel(ピーター・ガブリエル)」さん主催の「ウォーマッド」(WOMAD, World of Music, Arts and Dance)フェスティバルに出演したことにより、一気に世界的な知名度が上がります。

マーティン・スコセッシ監督の映画「最後の誘惑」、ティム・ロビンス監督の映画「デッド・マン・ウォーキング」のサントラにも参加しています。

イスラム圏の伝統的な大衆音楽「カッワーリー」を世界的なポピュラーミュージックに昇華させた偉大なミュージシャンとしても知られています。

日本にも何度か来て、来日公演を行っているようです。

インド、パキスタンでの人気はもちろんのこと、南アジアでは有名なミュージシャンの1人でしょう。

イギリスの月刊音楽雑誌「Q(キュー)」が2003年に発表した「歴史上最も偉大な100人のシンガー」にて56位にランクインしています。