本日(2015/03/23)のGoogleトップが、女性数学者エミー・ネーターをあしらったロゴ、Doodle へと変更されました。

本日3月23日が、彼女が生まれて133周年であることを記念したものです。

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エミー・ネーターとは?

エミー・ネーター(Emmy Noether)は、1882年3月23日にドイツ帝国で生まれた数学者。

彼女は、「系に連続的な対称性がある場合はそれに対応する保存則が存在する」ことを示した「ネーターの定理」で知られており、解析力学や場の理論において重要な貢献を果たしました。

ネーターは、女性の大学入学が認められたばかりの時代に、エアランゲン大学に入学し、いまだ女性が大学に職を得ることがほとんどなかった時代において、1919年にゲッティンゲン大学で助教授へと就任しました。

ネーターの定理を完成も、ナチスに追われる

同大でネーターは、前述の「ネーターの定理」を完成させるとともに、「環論」の構築など優れた業績を次々と挙げ、モスクワ大学やフランクフルト大学などからも客員教授として招かれることとなりました。

しかし、当時のドイツを席巻していたナチスが1933年に政権を掌握すると、ユダヤ系であったネーターは大学教授の職を追われることとなりました。

そこで、アメリカ・ブリンマー大学に招かれたものの、すぐに卵巣癌が発見されて死去しました。